Contents
- 1 育児中だけど、副業してみたい…そんなママ・パパへ
- 2 自己紹介
- 3 フリーランス保護新法ってなに?
- 4 子育て中のママ・パパにうれしいメリット
- 5 ちょっと注意!すべての取引が守られるわけではない
- 6 「適用される?されない?」具体例
- 7 子育て中のママ・パパに嬉しいQ&A
- 7.1 Q:フリーランス保護新法はなぜできたの?
- 7.2 Q:どんな人や企業がフリーランス保護新法の対象になるの?
- 7.3 Q:会社員だけど、副業で業務委託を受ける場合、この法律は適用される?
- 7.4 Q:業務委託の契約時に明示されるべき内容って何があるの?
- 7.5 Q:育児や介護を理由に配慮をお願いしたいけど、具体的にはどんなことを頼めるの?
- 7.6 Q:育児や介護の配慮で納品量が減ってしまったら、報酬も減るの?それって不利益な扱いになる?
- 7.7 Q:育児や介護を理由に配慮をお願いしたいけど、具体的にはどんなことを頼めるの?
- 7.8 Q:育児や介護の配慮で納品量が減ってしまったら、報酬も減るの?それって不利益な扱いになる?
- 7.9 Q:業務委託でハラスメントの対象になるのは、仕事をしている場所だけなの?
- 7.10 Q:妊娠や出産に関する配慮をお願いしたら、「申出を取り下げるように」と言われた。これってハラスメント?
- 7.11 Q:妊娠や出産の配慮で仕事量が減った分、報酬を下げる話し合いをするのはハラスメント?
- 8 困ったときは、一人で抱えないで相談しよう
- 9 完璧じゃなくても大丈夫。小さな一歩を踏み出そう
- 10 まとめ
育児中だけど、副業してみたい…そんなママ・パパへ
「副業やってみたいけど、育児しながら副業するの不安だなぁ。思うようにできなかったらどうしよう….」
「子どもがやっと寝たから副業をやろうと思ったのに、すぐ夜泣きで呼ばれちゃった」
「納期前なのに、子どもが急に熱を出して保育園を休まざるを得なくなった…仕事できない」
といったように、子育て中はどうしても予定どおりに動くのが難しいものですよね。
それでも、「少しでも家計を助けたい」「自分の得意を活かしたい」という気持ちを抱えている方は多いはず。
そんなママ・パパが副業を始めるときに心強い味方となるのが、2024年11月から施行された「フリーランス保護新法」です。
法律というと難しそうに聞こえるかもしれませんが、要点だけ押さえれば「副業やフリーランスで働く」ことへのハードルがぐっと下がります。
ここでは、子育て中のママ・パパ向けに、そのポイントをやさしく解説していきますね:)
自己紹介
初めまして! neco.🐈⬛です。
会社員 × 副業経営 × 育児 という3足のわらじを履きながら、元々AIが苦手だった私ですが、独学でエンジニアになりました。
現在は副業で起業していますが、以前はフリーランスとして子育てをしながら働いていました。自由で楽しい反面、「契約が急に打ち切られたらどうしよう…」「報酬がいつ入るかわからない…」という不安や悩みも経験しました。
そんな自身の経験から、2024年11月に施行された「フリーランス保護新法」は、フリーランスとして働く方にとても寄り添った内容だと感じています。
この記事では、私自身の体験談も交えながら、具体的な事例をわかりやすく解説しています。
現在の本業では企業向けの生成AIリスキリングプロジェクトのリーダーとして、AI初心者の方々にAIの楽しさをお伝えしたり、AIやITを活用した生産性向上をサポートしています。
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フリーランス保護新法ってなに?
ざっくり言うと、「フリーランスや副業をする人が、安心して仕事ができるようにサポートするための法律」です。

https://www.jftc.go.jp/freelancelaw_2024/
めちゃくちゃポップで、親しみやすいサイトです 笑
具体的には、下記のようなトラブルや不安を減らすことを目的としています。
- 急に契約を打ち切られないようにする
- 報酬の支払い時期をはっきりさせて、不安な時間を減らす
- 育児や介護と両立しやすいように配慮を求める
子育て中のママ・パパにとっては、「契約やお金のことで余計なストレスを抱えずに済む」よう後押ししてくれる法律と言えます。
子育て中のママ・パパにうれしいメリット
フリーランス保護新法を育児中のパパ・ママ目線でいくつかピックアップしてまとめてみました⸜( ´ ꒳ ` )⸝

(1)育児や介護との両立に配慮してもらえる

ポイント
- 6か月以上の契約なら、発注する側に「育児や介護をしながらでも仕事を続けられるよう配慮する」義務があります。
- 6か月未満の契約でも「努力義務」として、できるだけ融通をきかせてもらえます。
メリットのイメージ
- お子さんが急に体調不良になったとき、オンラインミーティングに切り替えてもらうなど、時間や場所を調整しやすくなります。
- 保育園の送り迎えでまとまった時間がとりにくいパパ・ママでも、負担を減らしながら仕事を続けられます。
エピソード例
「急に保育園から呼び出しが…! もう無理かと思ったけど、発注先が『ではオンラインで進捗報告しましょう』と対応してくれて助かった」
(2) 報酬の支払い期限が明確になる

ポイント
- 納品したあとの報酬は、60日以内に支払わなければならないと決められています。
メリットのイメージ
- 「いつ振り込まれるかわからない…」という不安を減らし、子どもの習い事の月謝など家計管理がラクになります。
エピソード例
「前は報酬日が読めずに月末苦しかったけど、期限が決まってるから余計な心配が減って、家計管理がスムーズに!」
(3) 契約解除の予告義務がある

ポイント
- 長期契約を突然切られないよう、解除する場合は30日前に通知することが義務づけられています。
メリットのイメージ
- 次の仕事を探す余裕ができて、慌てなくて済みます。子どもがいるとスケジュール調整が大変ですが、30日の猶予はとても大きいですよね。
エピソード例
「突然『契約終了です』と言われても、子どもの通院や行事で忙しいと、なかなか次の案件を探せない。でも1か月の余裕があれば落ち着いて準備できる」
(4) 取引条件をはっきり書面化してもらえる

ポイント
- 報酬や仕事内容、納期などを口頭だけでなく書面やメールで明示するのが義務になります。
メリットのイメージ
- 「あとから聞いていた話と違う…」といったすれ違いを防ぎやすい。育児中は細かいことを覚えきれないことも多いですが、書面があれば後から確認できます。
エピソード例
「『ざっくりこんな感じでお願い』と口頭で頼まれたけど、実際に作業してみると想定以上に大変で…。後からトラブルになった経験があります。書面で事前に条件をはっきりさせておけばよかったと後悔しました。」
(5) やってはいけない行為が明確化

ポイント
- 「受領拒否(お願いされて作ったものを理由なく受け取り拒否される)」「報酬の減額(約束していた金額を後から勝手に下げられる)」「買いたたき(相場よりすごく安い金額で無理にお願いされる)」「ハラスメント(嫌なことを言われたり嫌がらせをされたりする)」など、フリーランスに不利な行為が禁止されています。
メリットのイメージ
- 万が一、理不尽な要求をされたときも「法律に反しますよね?」と声を上げやすくなります。
- 「子育て両立なんて甘い」などの嫌味もハラスメントとして相談しやすくなります。
エピソード例
「頑張って納品したのに、『イメージと違うから受け取らない』と一方的に言われて困った経験が…。法律で禁止されていることを知っていれば、きちんと対応を求められたなと思います。」
ちょっと注意!すべての取引が守られるわけではない

便利な「フリーランス保護新法」ですが、すべてのケースに適用されるわけではありません。たとえば下記のような場合は対象外になる可能性があります。
- 個人間の取引や、発注事業者の規模が小さい
- 契約期間が極端に短い(1か月未満など)
ただし、だからといって過度に心配する必要はありません。
「相手先の事業規模はどれくらい?」「契約期間はどの程度?」などを事前に確認し、必要なら書面で取り決めておくだけでもリスクを減らせます。
「適用される?されない?」具体例
事例 | 適用の有無 | ポイント |
---|---|---|
A社(従業員20名)と6か月契約し、在宅ライティングを請け負う | 適用される可能性が高い | 一定の規模以上の企業+6か月以上の長期契約 → 支払い期限や契約解除の予告、育児配慮など法律の保護を受けられるケースが多い。 |
Bさん(個人事業主)と1か月の超短期でSNS運用を手伝う | 適用されない可能性がある | 個人間取引+短期(1か月) → 必ずしも新法が適用されない。ただし、契約書の作成などでトラブルを防ぐことはできる。 |
子育て中のママ・パパに嬉しいQ&A
子育て中の皆さんの気になるQAをまとめてみました!
引用:フリーランス・事業者間取引適正化等法に関するQ&A
こちらに書かれているのはあくまでフリーランス・事業者間取引適正化等法に関するQ&Aを元に私の解釈でわかりやすくまとめたものになりますので、詳しくはフリーランス・事業者間取引適正化等法に関するQ&Aをご参照ください:)
Q:フリーランス保護新法はなぜできたの?
A: フリーランスとして働く方が安心して働けるようにするためです。個人と企業では交渉力の差があり、「急に契約が切られた」「報酬が支払われない」「ハラスメントを受けた」といったトラブルが起きることがあります。こうした問題を防ぎ、フリーランスが安定して働ける環境を整える目的で作られました。
Q:どんな人や企業がフリーランス保護新法の対象になるの?
A: この法律は主に以下の方々を対象としています。
- フリーランス側:個人または一人の代表者のみの法人で、従業員がいない方。
- 発注する企業側:従業員を雇っている個人または法人。
Q:会社員だけど、副業で業務委託を受ける場合、この法律は適用される?
A: はい、副業で業務委託を受ける場合でも、受けている業務についてはフリーランスとしてこの法律が適用されます。
Q:業務委託の契約時に明示されるべき内容って何があるの?
A: 契約を結ぶとき、発注側は以下の項目を明示しなければなりません。
- 双方の名前
- 契約した日
- 業務内容
- 納期
- 報酬の額と支払い期日
- 業務の場所
- (検査がある場合)検査の完了日
- (現金以外の場合)報酬の支払い方法
Q:育児や介護を理由に配慮をお願いしたいけど、具体的にはどんなことを頼めるの?
A: たとえば、以下のようなことをお願いすることができますよ。
- 妊婦健診の日程に合わせて、打ち合わせの時間を調整してもらう。
- 妊娠中の体調不良に備えて、業務を急にお休みする場合の対応を事前に話し合っておく。
- 出産などで一時的に遠くに引っ越した場合、成果物の受け渡し方法を手渡しから郵送に切り替えてもらう。
- 子どもが急に熱を出してしまったとき、納期を少し延ばしてもらう。
- 介護のため、週に何日かはオンラインで作業できるよう調整してもらう。
具体的な内容は個々の状況に応じて異なるため、自分に合った配慮を相談してみましょう。
Q:育児や介護の配慮で納品量が減ってしまったら、報酬も減るの?それって不利益な扱いになる?
A: 育児や介護のために働く時間が短くなり、その分納品数が減った場合、減った分の報酬が減額されること自体は問題ありません。
でも、実際に減った量以上に報酬を減らされたり、育児や介護の配慮をお願いしたことが理由で不当に報酬を下げられることは「不利益な取扱い」とされ、認められません。
もし報酬が支払われなかったり、不当に減額された場合は、法律違反になる可能性があります。困ったときは一人で抱え込まず、相談窓口などを利用してみてくださいね。
子育て中のママ・パパに嬉しいQ&A
Q:育児や介護を理由に配慮をお願いしたいけど、具体的にはどんなことを頼めるの?
A: たとえば、以下のようなことをお願いすることができますよ。
- 妊婦健診の日程に合わせて、打ち合わせの時間を調整してもらう。
- 妊娠中の体調不良に備えて、業務を急にお休みする場合の対応を事前に話し合っておく。
- 出産などで一時的に遠くに引っ越した場合、成果物の受け渡し方法を手渡しから郵送に切り替えてもらう。
- 子どもが急に熱を出してしまったとき、納期を少し延ばしてもらう。
- 介護のため、週に何日かはオンラインで作業できるよう調整してもらう。
ただし、あくまでお願いになるため受けてくれるかは企業様次第、また具体的な内容は自分の状況に応じて異なるため、自分に合った配慮を相談してみてください
Q:育児や介護の配慮で納品量が減ってしまったら、報酬も減るの?それって不利益な扱いになる?
A: 育児や介護のために働く時間が短くなり、その分納品数が減った場合、減った分の報酬が減額されること自体は問題ありません。
でも、実際に減った量以上に報酬を減らされたり、育児や介護の配慮をお願いしたことが理由で不当に報酬を下げられることは「不利益な取扱い」とされ、認められません。
もし報酬が支払われなかったり、不当に減額された場合は、法律違反になる可能性があります。困ったときは一人で抱え込まず、相談窓口などを利用してみてくださいね。
Q:業務委託でハラスメントの対象になるのは、仕事をしている場所だけなの?
A: 仕事をしている場所だけでなく、業務に関連する場面も含まれますよ。たとえば、取引先のオフィスや顧客の自宅での業務はもちろん、打ち合わせのための飲食店や業務に関係する打ち上げの場、さらに業務関連の電話やメールも対象になります。
業務を遂行する時間以外でも、「懇親の場」や業務の延長と考えられる場面でのハラスメントは対象になることがあります。ただし、その判断は個別の状況によって変わるため、業務との関わり方を考慮して判断されます。
Q:妊娠や出産に関する配慮をお願いしたら、「申出を取り下げるように」と言われた。これってハラスメント?
A: はい、これはハラスメントにあたります。妊娠・出産に関して配慮をお願いしたとき、それを取り下げるよう求めることは嫌がらせに該当します。また、申し出内容を無視したり、配慮が可能かどうかを検討しない場合も法律違反になることがあるため注意が必要です。
Q:妊娠や出産の配慮で仕事量が減った分、報酬を下げる話し合いをするのはハラスメント?
A: 実際に仕事量が減った分の報酬を調整する話し合い自体はハラスメントにはなりません。ただし、配慮をお願いしたことを理由に契約を解除したり、実際の業務減少量以上に報酬を減らしたりすることはハラスメントです。
具体的に「配慮をお願いしたら契約を切る」「配慮を申し出たらこれまでの報酬を下げる」といった対応は明確なハラスメントです。困ったらすぐに相談窓口を利用してくださいね。
困ったときは、一人で抱えないで相談しよう
「この契約、本当に大丈夫?」「あれ、法律ではどうなってる?」と心配になったら、公的機関や経験者に相談を。子育て中は特に時間も気力も限られるため、上手に周囲を頼ってください。
- フリーランス・事業者間取引適正化等法の違反被疑事実についての申出窓口
- フリーランス法を違反している!って思ったらこちら
- 電話: 03-3581-5471(代表)
- フリーランス・トラブル110番
- お仕事/契約で悩んだらこちら
- 電話: 0120-811-610 (フリーダイヤル)
- 他にも、知り合いのママ友やフリーランス経験のある人に聞いてみる、副業コミュニティやSNSで相談するなどなどもおすすめです:)もちろんこの記事のコメント欄に記入してもらっても大歓迎です!
完璧じゃなくても大丈夫。小さな一歩を踏み出そう

子どもが小さいうちは、何をするにも予定どおりに進まないことがしょっちゅう。副業に興味はあるけど、「本当に続けられるのかな?」と不安になる気持ちもわかります。
でも、この法律が施行されることで、最低限のお金や契約に関する不安がかなり軽るくなり、一歩が踏み出しやすくなりますねっ⸜( ´ ꒳ ` )⸝
- 週1回だけ副業に充てる
- 短時間でできる在宅の仕事を選ぶ
- 家族やパートナーに協力してもらう
など、小さいステップでも素敵ですね!
大切なのは「完璧じゃなくてもやってみる」こと。思ったより自分の得意が活かせるかもしれませんし、新たな収入源ができるとうれしいですよね。
ママ・パパでも始めやすい副業の具体例
育児の合間にも取り組みやすく、特別なスキルがなくても気軽に始められる副業をピックアップしました。まずは自分に合いそうなものから、ゆるっとチャレンジしてみてください。
- 育児ブログやSNSの執筆代行
子育て経験を活かして、自分の体験や育児グッズのレビュー記事を執筆。日常のちょっとした出来事を文章にして収入につなげることができます。 - オンラインのデータ入力
特別なスキルがなくても始められる案件が多く、パソコンやスマホがあればスキマ時間で作業ができます。 - SNS投稿の代行・運用サポート
InstagramやX(旧Twitter)など普段使っているSNSで、企業の代わりに投稿文を作成したり、写真を選定したりするお仕事です。短時間でサクッとできるものが多く、育児の合間に最適です。
「どれなら自分でもできるかな?」と想像するだけでも、副業への一歩がぐっと踏み出しやすくなりますねっ
まとめ
- フリーランス保護新法は、子育て中のママ・パパが副業を始めるうえで「契約」「報酬」などの不安を減らすための法律。
- 育児と両立しやすい配慮や報酬の支払い期限の明確化など、助かる仕組みがいろいろ。
- ただし、個人間の取引や超短期契約などでは適用されない場合もあるので、事前に確認を。
- わからないことは公正取引委員会や厚生労働省に相談し、1人で抱えこまない。
- セーフティネットはある!「完璧じゃなくてもいい。ちょっとでもっ」と割り切って、まずは小さく副業をスタートしてみましょう!
子育て中こそ、フリーランス保護新法のような「法律の後押し」を知っておくと安心感が違います。
まずは自分なりにムリなく試せる範囲で、一歩踏み出してみてくださいね。