アロマキャンドル完全解説 香りと効果の説明付き – 前編 –

忙しい毎日を送る中で、心と体の疲れを感じていませんか?

ストレスを解消したいと思っても、旅行やキャンプに出かける時間を見つけるのはなかなか難しい・・・。
そんなあなたに、もっと手軽に、いつでも自宅で癒しの時間を味わう方法をご提案します。
それが、火の揺らぎと心地よい香りで日常に小さなオアシスを作り出すアロマキャンドルです。

この記事では、アロマキャンドルがどのようにして私たちのストレスを和らげ、心身を癒してくれるのか、その秘密を解き明かします。
アロマキャンドルの基本からもたらす効果、自宅での正しい使い方まで、アロマキャンドル全部を完全解説!

忙しいあなたも、アロマキャンドルで特別な癒しのひとときを。今日から始める、心も体も喜ぶ小さな旅を一緒に探求しましょう。

この記事の著者

アロマセラピスト/香りソムリエ

neco

ねこ

プロフィール

KumaBase合同会社代表。 美容専門学校卒業後、アロママッサージの専門学校を卒業。現在は、アロマセラピストとして暮らしに香りを取り入れるアドバイスやウッドウィック(木芯)のアロマキャンドルを販売する。 KumaBase合同会社代表、350人規模のIT企業ではマネジメント職や幹部候補として働きつつ、社員がストレスなく働くストフリワークを進める。

アロマキャンドルの魅力と基本

アロマキャンドルとは

アロマキャンドルとは、精油は植物の香り成分をぎゅっと抽出したエッセンスであるエッセンシャルオイル(アロマオイル/精油)で香りを付けたキャンドルのことです。
キャンドルのロウに香りの成分を含むエッセンシャルオイルを混ぜることで様々な香りを楽しむことができ、火を灯すと炎の上昇気流に乗って、部屋全体に香りが広がります:)

アロマキャンドルに期待できる3つの効果


アロマキャンドルには様々効果が期待できます。
ここでは2つの効果について説明していきます。

インテリア効果

アロマキャンドルは様々な形や素材を使って作られています。
キャンドルの入れ物がおしゃれだったり、キャンドル自体の形や色に工夫があったり、キャンドルの中に宝石やドライフラワーが混ぜ込まれたものなど、見た目が素敵なものが多く、インテリアの一部として取り入れやすいです。

リラックス効果

アロマキャンドルの大きな効果の一つは、そのリラックス効果です。
キャンドルの炎は自然と私たちを落ち着かせる力を持ち、その穏やかなゆらぎは、日々のストレスや緊張から解放してくれます。
さらに、アロマキャンドルから放たれる香りは、深いリラクゼーションを促進し、心身ともに落ち着かせる効果があります。このように、アロマキャンドルは見た目の美しさだけでなく、私たちの感覚を通じて直接的にリラックスさせる力を持っています。

心身への作用

アロマキャンドルが放つ香りには、心身に対する多様な好影響があります。以下はその代表的な効果です:

  • 鎮静作用: アロマキャンドルの香りは神経系の活動を穏やかにし、心と体の緊張を和らげます。この効果は、日々の生活で感じるストレスや不安を軽減するのに役立ちます。
  • 消化促進・食欲増進作用: 特定の香りは、胃腸の消化活動を促し、食欲を増進させることが知られています。これらの香りは、食事の前に部屋に漂わせることで、より健康的な食生活へと導くことができます。
  • ホルモン調節作用: アロマキャンドルの成分は、体内のホルモンバランスを整えるのに役立つことがあります。これにより、心身のバランスを保ち、全体的な健康状態を向上させることができます。
  • 免疫賦活作用: 一部のアロマオイルは、免疫システムを強化し、活性化させる効果があります。これは、病気への抵抗力を高めるのに役立ちます。

なぜキャンドルで癒されるのか

アロマキャンドルの癒しの効果は先述した通りですが、ここではなぜアロマキャンドルで癒されるのかについて深掘りします。癒される理由は色々ありますが、ポイントは大きく分けて2つ。

炎のゆらぎ

キャンドルの炎のゆらぎには、「1/fゆらぎ」と呼ばれる効果があります。
「1/fゆらぎ」とは、それに浮かぶ星のまたたき、森の木漏れ日、海の波の音、川のせせらぎ、そよ風など、自然現象に含まれる一定のリズムのことで、このリズムは心臓の鼓動に近く、リラックスできると言われています。

皆さんも自然の中にいると癒された経験はありませんか?それが「1/fゆらぎ」です。

あたたかい光の色

キャンドルの光は、オレンジ色のあたたかい色をしており、空間のイメージを変えるだけでなく、身体にも良い影響を及ぼします。蛍光灯のように青白い光は交感神経を刺激し、神経を緊張させ、覚醒させるので、昼間の勉強や仕事に適しています。逆に、白熱電球のようなあたたかみのある光は副交感神経を刺激し、人に安らぎと落ち着きを与えるため、リビングやダイニング、寝室などに適しています。夜に強い青白い光を浴び続けると、体内時計が乱れ、健康を害したり不眠につながることがあります。キャンドルのあたたかい光は、身体をリラックスモードに切り替え、安らぎやくつろぎを提供します。

また、キャンドルのことの癒しの効果、これは科学的にも証明されています。
昭和9年創業 国内屈指のキャンドルメーカーであるペガサスキャンドル社は、リラクゼーション研究家の三谷惠一氏と共同でキャンドルの研究を行いました。

さまざまな実験を通じて、キャンドルの下記効果を発見しました。
* キャンドルのある空間では脳と身体の緊張が和らぎ
* イライラ度が有意に下がること
つまり、科学的にもキャンドルの光にはリラックス効果があることが証明されています。

筋電位と脳波の和の平均が下がっています。これは身・心がリラックスしている証拠



引用:「キャンドルの不思議なチカラ

アロマキャンドルの効果的な使用法

正しいアロマキャンドルの使い方

このように科学的にも癒し効果が証明されているアロマキャンドルですが、使い方には注意が必要です。

置き場所を整える

アロマキャンドルは火を扱うため、火事に注意です。
まず、アロマキャンドルを置くスペースを決め、その周辺をきれいに整頓します。
紙類や布類が近くにないようにし、キャンドルが転倒した場合に火が周囲の物に燃え移らないよう、周辺には何も置かないのが理想的です。

アロマキャンドルの消し方

アロマキャンドルの火を消す際は、ピンセットやキャンドル専用の火消し棒などのアイテムを使うのが安全です。
蓋つきのグラスキャンドルの場合は、そのまま蓋を閉めるだけでも問題ありません。
このような方法で火を消すことで、火が消える際の煙と臭いの発生を防ぎ、素敵な香りに満たされた空間を保つことができます。また、鎮火を確実にし、火災を防ぐことができます。

キャンドルの保管場所

アロマキャンドルは、”キャンドルであること”、”香りの成分である精油を使っていること”、この2つを意識して保管する必要があります。

アロマキャンドルを使用後は、キャンドルの温度が下がったら室温が高くない、日の当たらない場所に保管します。
直射日光や風が当たる窓辺、家電製品の近くなど高温になる場所は、キャンドル自体や精油などの香りの成分を劣化させるため避けます。
また、保管時にはキャンドルの油分が他の場所に移らないように、小皿などの上に置くと安心です。
これにより、アロマキャンドルを長く使い続ける間も品質を保つことができます。

アロマキャンドルの燃焼時間

またアロマキャンドがどのくらい持つかですが、
材料や使用場所によりますが、商品サイズ:直径70mm×高さ75mmの蝋燭で、燃焼時間は約15−20時間前後と、長時間持つことが多いです。

アロマキャンドルの選び方

アロマキャンドルを選ぶときの4つのポイント

アロマキャンドルを選ぶ際には、ただ香りが好きかどうかだけではなく、その効果や部屋の雰囲気に合うデザインかどうかも重要なポイントになります。アロマキャンドルを選ぶ際の4つの大切なポイントについて説明します。

効果から香りを選ぶ方法

エッセンシャルオイルの効果は非常に幅広く、リラックス効果だけではなく、集中力向上、気分の高揚、虫除けまで様々です。

あなたが求める効果を明確にして、それに合ったエッセンシャルオイルの香りを持つアロマキャンドルを選んでみましょう。
また、単に「好きな香り」を選ぶことも大切です。
自分の好みに合った香りは、自然と心地よさを感じさせ、効果的にリラックスを促してくれます:)

特徴や用途で選ぶ

アロマキャンドルは形状や大きさによって用途や特徴が異なります。
使う場所や目的にあったアロマキャンドルを選びましょう。
ここではその一部を紹介していきます。

ちっちゃくって色々楽しめる「ティーライト」

  • ティーライトキャンドルとは、アルミやプラスチック製のカップに入った小さなキャンドル
  • 短い燃焼時間が特徴で、気軽に使うことができる
  • お気に入りのキャンドルホルダーに入れて炎の揺らぎに癒されたり、バスタイムのおともに

パチパチした音が焚き火のような「ウッドウィック

    アロマキャンドルのよさに加え、暖炉のようなパチパチとした音によるリラクゼーション
  • パチパチとした音を聞いていると、お家でキャンプをしているような気分や暖炉の前でくつろいでいるような心地よさを味わえます。

透明でかわいい「ジェルキャンドル」

  • 透明な見た目がかわいいジェルキャンドル
  • アロマキャンドルをインテリアとしても楽しみたい方おすすめ
  • 中にドライフラワーや貝殻、ミニオブジェを閉じ込めた芸術性の高い豊富なデザイン多数

部屋の雰囲気にマッチするデザイン

アロマキャンドルはその香りだけでなく、見た目も重要な要素です。
お部屋のインテリアや雰囲気に合わせてキャンドルを選ぶことで、空間全体の調和を高めることができます。
例えば、モダンなインテリアにはシンプルで洗練されたデザインのキャンドル、カントリースタイルの部屋には素朴なデザインや自然素材のキャンドルがよく合います。
また、季節感を取り入れたい場合は、季節の花や果実の香り、色合いを選ぶのも素敵ですね

キャンドル素材にこだわって選ぶ

アロマキャンドルに使われている素材にこだわってみるのも良いですね!
素材によって香りやキャンドルの燃え方など、違いがあります。

最近では環境に優しい自然由来の素材を使ったキャンドルがブーム。
パラフィンと比べると、ソイワックスとビーズワックスはやや高価ではありますが、空気を清浄にする効果もあるということで人気が高いです

  • パラフィンワックス:一般的なキャンドルの素材。溶かすと透明になり、固まると白くなるため、綺麗な着色可能
  • ソイワックス:大豆から精製された素材。柔らかくクリーミーな質感でススも出にくく、柔らかい灯りのキャンドルを楽しめる。また、香りもつけやすい。
  • ビーズワックス:蜂の巣から精製された素材。お部屋のほこりや匂い、花粉やカビなどの有害物質を除去する効果で知られるマイナスイオン効果がある。天然で有害物質やアレルギー性物質が気になる方におすすめ。

アロマキャンドルを選ぶ際は、これらのポイントをぜひ参考にして、あなたのお気に入りのキャンドルを見つけてください。

アロマキャンドル完全解説 香りと効果の説明付き – 後編-に続く。