AIの進化は止まりません。2025年1月末、OpenAIが新たに 「o3-mini」 を発表しましたね!
今回はOpenAIの新モデル「o3-mini」をご紹介します。
「GPT-4o(4o)」や「o1」とは何が違うのか? 無料ユーザーはどこまで使えるのか?
「仕事にどう役立つの?」と気になる方のために、ビジネスパーソン視点で o3-miniの特徴や活用法をわかりやすく整理 しました( -`ω-)✧
特に 論理的な思考・プログラミング・情報整理に強い とされるo3-miniは、どんな場面で使えるのか?
実際の使い方とともに 無料版・有料版の違いも含めて徹底解説 していきますね:)
Contents
そもそも「4o」や「o1」って何?モデルってなに?
- モデル=AIの“脳みそ”みたいなもの。
- OpenAIがこれまでGPT-4(通称4o)やGPT-3.5系などを出していて、
- o1は以前から使われているモデル(GPT-4のカスタム版に近い位置づけ)。
- 4o(GPT-4相当)はさらに強化された上位モデル。
- o3は「次世代モデル」として予告されていたもので、o3-miniはその“軽量・小型版”にあたる。
o3-miniの概要と3つの推論モード
o3-miniとは?
- 2025年1月末にリリースされた、o3をベースにした小型モデル。
- 従来のo1-miniは提供終了となり、今後はo3-miniの系統を推していく流れ。
3つの推論モードが存在
- o3-mini-low(Low)
- 推論の時間を最小限に抑えたモード。
- その分、応答速度は速めだが、回答の正確性や論理性は“中~高”モードに比べるとやや落ちる。
- 無料版では基本的にこのLowレベルが割り当てられていると推測される。
- o3-mini(middle)
- 標準的なモード。
- 論理性が高く、学術系・コーディングでo1以上のスコアを叩き出すケースも。
- Reasoning(思考時間)はLowモードより長めだけど、性能と速度のバランスが良い。
- o3-mini-high
- 推論に最も時間をかける代わりに、論理性・正確性がさらに向上。
- 数学パズルやコード生成など、複雑で厳密な回答が必要な場合に向いている。
- その分、応答までの時間が長くなるのがデメリット。
o3-miniと4o・o1の違いをざっくり
o3-mini (Low / Middle / High) | 4o (GPT-4相当) | o1 (従来モデル) | |
---|---|---|---|
性能 | 数学や論理に特化。 Low<Middle<High 特にHighは正確性◎ | 総合力トップ。 日本語性能も含め優秀 | o3に比べると性能面は古いが 従来の安定モデル |
応答速度 | Lowは速いが精度低、 Highは遅いが精度高 | ほぼ即答に近い。 ただ内部での処理は大きめ | GPT-4o(4o)ほど速くないが そこそこ安定 |
コスト | 安め。 API料金が大幅ダウン | 高め(ただし品質も高) | かつては安価だったが 今後は終了や移行の可能性 |
得意分野 | 科学・数学・コーディング | 会話や文章生成、幅広い内容 | 汎用型。会話やビジネス文書作成など全般 |
向き・用途 | ロジカルな壁打ち、AIコード補助 | 多言語・長文・文章生成 | 3.5系と同じく なんにでも使いやすい |
o3-mini全般に言えるポイント
コストが安い・処理が軽い
- 大きいモデルは高性能だけど、動かすのに時間やお金がかかりがち。
- o3-miniは小さめなので、スピードと費用が抑えられるのが売り。
科学・数学・プログラミングに強い
- 文章での雑談やクリエイティブな発想よりも、計算やロジック重視の質問に向いている。
- 例:プログラムコードの生成、数学パズルの解き方など。
推論(Reasoning)重視
- 答えを出す前に内部で「これで合ってるか?」と少し考える。
- GPT-4oなどが割と“即答”なのに比べて、1~2秒ほど「Reasoning…」と表示される時間がある。
無料版でも一応使える
- 後述するけど、有料プランだけじゃなく、無料ユーザーも制限つきで試せる。
無料版でも使える?どうやって使うの?
どうやって使うの?
- ChatGPT(web版)にアクセス
- メッセージ入力欄に、ボタンが増えていればチェック
- 「Reason」ボタン(日本語では推論ボタン)を押すと、裏でo3-miniが動き始める。
- 質問を入力してみると、最初に1~2秒ほど「Reasoning…」表示が出る

- 無料ユーザーが押せる「Reason」ボタン(日本語では推論ボタン)は、推測ではo3-mini-low相当(推論少なめ)。
どこまで使える?
- 数学や小規模なコーディング相談なら問題なし。
- 日本語での創作系・雑談系はやや苦手かも。
- 回答数の上限(1日あたりの利用回数)は限られているので、ガンガン使いたいなら有料プランへ。
有料プランの場合は?
- Plus / Teamユーザー
- 1日150回まで利用可能(o1-mini時代の3倍)
- 推論モードの選択(Low, Middle, High)も切り替え可能
- モデル切り替えで使用可能(o3-miniがMedium、o3-mini-hightがHight)

- Proユーザー
- 回数無制限
- o3-mini-highをフルに活用できるので、複雑なコード生成や学術研究にも向いている
o3-miniの得意&苦手
- 得意
- ロジックが要る分野:科学・数学・プログラミング。
- 矛盾検出・情報整理:情報を要素分解して「これおかしくない?」と指摘するのが上手。
- コスト&速度のバランス:API料金が安く、しかも応答までそこそこ速い。
- 苦手
- クリエイティブ生成:物語づくりや、面白い文章などはGPT-4(4o)のほうが得意。
- 多言語対応:日本語の自然さや雑談の豊かさは4oに一歩譲る。
- Reasoningの時間:シンプルな雑談でもワンクッションかかるので、人によっては「ちょっと待たされる」感がある。
下記のOpenAIが発表したグラフを見ても、o3-mini(high)はo1と同等、もしくはそれ以上の結果を出していることがわかりますね
参照:OpenAI o3-mini


実際どう使い分ければいい?
- 雑談や幅広い文章生成 → 4o(GPT-4相当)
- 日本語の自然さや情報量なら、まだまだ4oが強い。
- 無料だと回数制限が厳しいので有料Plus/Teamなら質問し放題。
- 数式や学術的内容、コード生成 → o3-mini
- ロジカルな質問はo3-miniでも十分。
- コストを抑えて大量にAPI利用したいエンジニアには魅力的。
- 普段使い → o1か3.5系
- 「とりあえず何でも聞きたい」「日常的な補助が欲しい」なら、これまでのGPT-3.5系(ChatGPT無料版)やo1-miniの延長で問題ない。
- ただ今後はo3-miniへ移行していく可能性大。
まとめ

- o3-miniは“推論を大事にする小型モデル”
- ロジカルな分野に強く、数学・コーディングなどの性能はo1を超える場面も。
- 3段階(Low / Middle / High)で推論レベルが分かれ、Highほど精度が上がるが応答は遅め。
- 無料ユーザーなら「Reason」ボタンでLowモードを試そう
- モデル名は見えないが、中身はo3-miniだと考えられる。
- 数学・学術に使うと面白さを実感しやすいが、回数制限には注意。
- 有料プランなら用途に応じて切り替え可能
- Plus/Teamユーザー:1日150回まで
- Proユーザー:回数無制限、Highモードも使いやすい
- o3-mini vs 4o(GPT-4)使い分けのポイント
- 論理的な壁打ち・プログラミング → o3-mini(特にMiddle / High)
- クリエイティブな文章・長文生成 → GPT-4o(4o)
結局、o3-miniはどんな人向け?
💡エンジニア・プログラマー → コーディングや技術検証のサポートに!
💡 データ分析・学術分野 → 数学や論理的な考察に最適!
💡 情報整理・思考の壁打ち → 矛盾点を指摘してもらう用途に強い!
今後も AIは進化し続ける ので、まずは無料版で試してみて、 実際に「使えるかどうか」 を体感してみてくださいね(*´ ˘ `*)