この記事でわかること:
- 『外注コスト』と『自分の時給』、短期的・長期的にどちらがお得?
- 経営者がリスクを取る本当の理由とそのメリット
- 忙しい会社員でもできる、副業を仕組み化する具体的なステップ
私は会社員として働きながら育児にも取り組みつつ、副業で企業経営や新規事業の立ち上げにもチャレンジしています。
一見すると「会社員」「育児」「企業経営」「新規事業」と聞くと、「すごくアクティブで充実しているね!」と思われるかもしれませんが、実際にはそんなことはなく、悩んでました。
本業の仕事が忙しく、副業に使える時間が思うように取れない。
やりたいこと、やるべきことは多いのに、自分一人のリソースではスピードが出ない。
対応が遅れてしまい、顧客に対して申し訳ない気持ちになることも多々ありました。
また、子供との大切な時間もしっかり確保したいという想いも強くありました。
そんなとき、ふと考えたのが「外注を使って副業の一部を誰かに任せれば、もっと楽になるのでは?」ということ。
ただ、外注する場合の費用は当時時給で3,500円程度かかります。一方で、私自身の本業の時給換算が約3000円。
短期的に見ると、「自分で作業をこなした方がお得」だと感じられるかもしれません。
しかし、ChatGPTとの対話を通じて「経営者としてリスクを取る」という考え方に改めて触れたとき、目先のコストだけを見ていては成長できないことを再認識しました。
そこで得られた気づきや学び、実際に私が行った行動を、この記事ではお伝えしたいと思います。
会社員をしながら副業で企業経営をしている方、育児をしながら副業をしているパパママの参考になれば嬉しいです。
Contents
私自身が抱えていたリアルな課題
まずは私自身の状況を、もう少し詳しく共有します。
- 会社員としての本業: いわゆる“サラリーマン”の立場で働いています。上司や同僚とチームで仕事をする中で、ある程度の時間拘束があるのは当然です。
- 育児: 家族との時間は大切にしたいと思っていますが、子供の成長はあっという間ですよね。日々の保育園・学校行事、食事や寝かしつけなど、やるべきことは山積みです。
- 副業としての企業経営や新規事業: 小規模ながらも会社を運営し、新たな事業を立ち上げようと奮闘している最中です。新しいプロダクトやサービスを考えたり、顧客とのやり取りをしたり、売上管理をしたり…。さまざまなタスクがあります。
これらを同時進行するうえで、私が直面している最大の課題は「時間が足りない」ということでした。とにかく、やりたいことや必要な業務は膨大にあるのに、1日は24時間しかありません。そして私の体力も無限ではない。
- やりたい気持ちはあるものの、顧客の要望に十分に応えきれない
- 本業の仕事が忙しいシーズンはまったく副業を進められない
- 子供との約束を守れず、後ろめたい気持ちになる
そんな経験を通じて、「やっぱり自分ひとりの力には限界がある。もっと周りの力を借りるべき」と気づき始めたのです。
1. 短期的視点と長期的視点の比較

最初に考えたのは、短期的視点と長期的視点の違いです。
短期的には『自分でやる方が安い』という罠
まず、どうしても気になってしまうのが「お金」の問題。私の本業の時給換算が約3,000円で、外注コストが3,500円だとしたら、単純に数字だけ見れば「3,000円 < 3,500円」という構図が浮かび上がります。
つまり、短期的には「自分でやったほうが3,500円分の支払いを抑えられるじゃないか」と思えてしまうんですよね。
実はこれ、私自身だけでなく、多くの副業をされている方が抱えるジレンマではないでしょうか。
副業の利益がそこまで大きくない段階で外注費が増えると、手元に残るお金はどうしても少なくなってしまいます。
だからこそ、“まずは自分でやってみよう”と考える人は多いと思いますし、その気持ちはとてもよく分かります。
外注で仕組み化が進んだ具体的なメリット
一方で、長期的視点に立ったとき、私は大きな可能性を見落としていることに気が付きました。それは、「自分の時間の使い方」そのものに焦点を当てたときに顕在化してくるものです。
- 限られた時間を高付加価値の仕事に当てられる
仮に、単純作業や専門的な開発業務、経理処理などを外注したとします。その間に私は顧客とのコミュニケーションや新規顧客の開拓、事業の方向性を考える戦略的な時間をしっかりと確保できます。これは大きなメリットです。
短期的には「自分でやるほうが得」かもしれませんが、長い目で見ると、私しかできない仕事に専念することで得られる利益や成長の可能性は、はるかに大きいと感じています。
副業を頑張る中で、こんな経験ありませんか?
「副業を始めたのはいいけど、結局ぜんぶ自分でやろうとして疲れ果ててしまった…」
「外注しようか迷ったけど『まだ早いかな』『お金がもったいないかな』と思って、結局一人で抱え込んじゃった…」
実はこれ、私自身もまったく同じ経験をしていたんです。
だからこそ、外注をうまく使って自分が本当にやるべきことに集中することが、どれだけ大切なことかを、心から実感しています。
- 仕組み化とスピードアップ
外注をするということは、いずれは業務プロセスを明確化し、誰でも一定品質でこなせるような“仕組み”をつくることにつながります。
一度外注の流れやマニュアルが整えば、その後の展開スピードが格段に上がる。
結果的には、より多くの顧客を獲得したり、顧客の満足度を挙げたり、新しい事業を並行して進めたりできる余裕が生まれてきます。
短期的コストだけを見て自分で抱え込んでいると、成長が鈍化し、結果的にはもっと大きな機会損失を生んでしまう…。
そんな気づきが、長期的視点を考えたときに浮かび上がってきたのです。
2. 経営者がリスクを取る理由
よく聞く、経営者はリスクを取れ。なぜ“経営者”はリスクを取るのか。
(僕が外注で失敗してしまったリアルな話)
ここをもう少し深掘りしてみたいと思います。
実は、私自身も最初は外注に対して失敗した経験があります。
初めて外注を頼んだとき、作業内容をしっかり伝えきれずに、やり直しが何度も発生してしまったんです。
結局、指示出しや確認の作業で、自分でやるより逆に手間がかかってしまい、「これなら自分でやった方がマシじゃないか…」と落ち込みました。
また、あるときは、子供と「週末は絶対遊ぼう」と約束していた日に、突発的な副業の対応に追われ、約束を守れなかったことがあります。
子供の寂しそうな顔を見て、「これは本当にまずい…」と時間の使い方を真剣に見直すようになりました。
でも、こうした失敗があったからこそ、「自分がいなくても回る仕組み」を作ることの重要性に気付けたんです。
「時間」や「お金」を未来に投資する意味
企業経営をしていると、先行投資はつきものです。
新しいプロダクトを開発するとき、いきなり売上が上がるわけではありません。でも、開発コストや人件費は先に払わなければならない。
同様に、外注コストも「先に負担しなければならないお金」です。
けれど、それがあるからこそ生まれる時間的・精神的な余裕が、次の新しいチャンスを作り出してくれるわけです。
あるいは、私自身の“時間”を未来に投資できるというのも大きい。
限られた時間を、企画やアイデア出し、顧客対応、営業など、成長を生むコアな部分に充てることで、結果として事業の売上拡大が期待できます。
「自分だけではできない仕組み」を作る重要性
特に私が実感しているのは、「自分だけではどうしても時間が足りない」という現実です。
私の手や頭脳は一つしかありません。しかも本業と育児もある。
だからこそ、誰かに任せられる作業は思い切って外に出す。たとえば、経理業務や開発業務など、専門性が高い人にお願いすれば、クオリティも高く、スピーディに仕事が進むことが多いですよね。
そうやって「自分一人ではできない仕組み」が作られていくと、事業というのは自然と大きくなり始めます。もちろん最初は上手く進まないこともあるし、失敗もあるかもしれません。
それでも、長期的な視点で見ると、「自分の時間を空けるために外注し、質の良い仕事を続けられる体制を整える」ことが最終的な成長へとつながるわけです。
リスクを取るからこそ得られる未来の可能性
安定を求めたい気持ちは、正直誰にでもあると思います。
私も、失敗するリスクは避けたい。でも、経営視点で考えれば「大きく成長したい」「もっと新しいことにチャレンジしたい」という欲求も強い。
そうすると、どうしても「変化や挑戦」に伴うリスクを取らざるを得ません。
安定を優先すると、自分で全部こなし、確実に“目先のお金”を手元に残すことはできるかもしれません。でも、それは限界がすぐに来ます。
もし、数年後を見据えて「自分のビジネスを大きくしたい」「副業を軌道に乗せて、より多くの人を幸せにしたい」という夢があるなら、外注化や組織化といったリスクを取ることが必要だと私は思っています。
経営者が『最後にお金をもらう』とは?
よく言われるのが、「経営者は最後にお金をもらう」という考え方です。私も最初は「どういう意味なんだろう?」と思っていました。しかし副業とはいえ、実際に経営を体験する中で少しずつ理解できるようになった気がします。
経営者と従業員の違い
従業員の立場であれば、毎月の給与は基本的に“確実にもらえる”ものですよね。
働いた分に応じて、ある程度見通しの立つ収入があります。
一方、経営者は結果に対して全責任を負う立場。
売上が出なければ給料も出せないし、社員や外注先への支払いは経営者にとって“避けられない出費”となります。自分の取り分はどうしても後回しになりがちです。
先にリスクを取ることで得られるリターン
それでも経営者として投資し、リスクを取るのは、最終的に大きなリターンを目指しているから。
たとえば、外注費を捻出してでも専門家に任せることで、自分の事業がより早く、そしてより大きく成長する可能性が高まる。結果として、将来的に得られる報酬や副業全体の価値が何倍にもなるかもしれないからです。
これは大企業だけがやっていることではなく、小規模の副業レベルでも同じ理屈が当てはまります。もちろん、リスクはゼロではありません。でもそのリスクをどうコントロールしていくか、どこまで許容できるかが、経営者としての“腕の見せどころ”なのかもしれません。
具体的な事例・メリット
私の知人で、副業から本格的な事業に成長させた方がいます。最初は一人でウェブサイト制作から営業、記事作成までやっていましたが、早い段階で外注を活用していました。
その結果、自分は営業や顧客管理に集中でき、規模がどんどん大きくなっていったんです。外注する人への支払いが先に発生するため、当初は「本当にお金が残るの?」と不安だったそうですが、1年後には月の売上が当初の数倍以上に伸び、チームとして安定した利益が出せるようになりました。
こういった成功例を目にすると、「やはり経営者は先に投資し、それを回収していくモデルなんだな」と実感します。
副業経営を仕組み化する具体的な4つのステップ
では、ここまでの話を踏まえて、私自身が考えた結論と、今後どのように行動を起こしていくかをまとめたいと思います。
1. 潰れない範囲で少しずつ外注化を進める
リスクを取るといっても、いきなり大きな投資をするのは怖いですよね。私も子供がいるので、万が一収入が大きく減ったら困ります。
そこで私は「潰れない範囲で、少しずつ外注化を進める」という方法を取ることにしました。具体的には以下のステップです。
- まずは小さいタスクから外注してみる
経理の一部や、事務的な単純作業などをピンポイントで外に出します。これくらいなら費用もそれほどかからず、外注の練習としても最適です。 - 慣れてきたらマニュアル化・仕組み化を進める
外注先が作業しやすいようにマニュアルを整備し、コミュニケーションルールも明確化します。こうすることで、複数の外注先と同時にやり取りをしても混乱しにくくなります。 - 少しずつ範囲を拡大し、リソースを自分以外に渡していく
一人ではなく、チームで動ける体制が整うと、自然に仕事の幅が広がり、売上も伸びる可能性が高まります。
2. 品質管理・技術サポートを共同経営者と連携する
外注を始めると、どうしても「クオリティが落ちるんじゃないか」「ミスが増えるんじゃないか」という不安が出てきます。実際、外注先に任せれば自分がコントロールしきれない部分も出てきます。
そこで、「品質管理や技術サポートの部分は誰と連携すればいいのか」を見直すことにしました。私の場合、共同経営者やパートナー、あるいは信頼できる同業者に相談しながら、チェック体制をしっかり整えています。
外注先に投げた仕事を、定期的にレビューしたり、細かい仕様を共有したりすることでクオリティを保つことができます。最初から完璧にできるわけではありませんが、少しずつ仕組み化していくことで、「外注=雑な仕事」という状態を防ぎやすくなると思います。
3. 本業、副業、子育てのバランスを取る
私自身、会社員としての安定収入があるからこそ、ある程度のリスクをとって副業に投資できる面もあります。そして、子育てを疎かにしてしまえば、子供との大切な時間は二度と戻ってきません。
結局、「本業」「副業」「子育て」のどれか一つでも疎かにしたら、自分のライフスタイルとして続かないんですよね。
だからこそ、持続可能な事業経営を意識しています。毎日無理をして、寝る間も惜しんで働くのは、一時的にはありかもしれません。でも長期的に見たら、自分が疲れ果ててしまう。子供の笑顔にきちんと向き合えないのは嫌だな、と強く思います。
外注化して時間をつくり、余裕を保ちながら副業を続けていくほうが、結果的に成果も出しやすいし、自分の心のバランスも崩さなくて済むはずです。
4. 行動を少しずつ積み重ねて、仕組み化を目指す
最後に、やはり大事なのは行動を少しずつ積み重ねること。私も完璧な経営者ではありませんし、まだまだ道半ばです。でも、小さな一歩でも、実際に動いてみれば見える景色が確実に変わります。
- まずは外注サイトで数人とやり取りをしてみる
- 経理ソフトを導入して、自動化を少し進める
- 共同経営者や家族と相談し、何を外に任せるか決める
- 子供との時間を確保できるようなスケジュールを意識的に組む
こういった具体的なステップを踏みながら、「無理をしすぎず、でも成長のチャンスは逃さない」というバランスを模索する。これこそが、私が考える副業経営の要点だと思っています。
忙しい会社員の私が本当に助けられたAI
- 経理処理の効率化
経理の効率化についてはこちらの記事で詳しく解説しています!
- 定期タスクの実行/リマインド

- 資料の整理
資料の整理や内容把握はこちらの記事が参考になります
ぜひ一度試してみて、ラクに成果を出す第一歩を踏み出してみてください。
まとめ:リスクを恐れすぎず、未来を見据えた投資を
最後に、この記事でお伝えしたかったことを改めてまとめます。
- 短期的な損得だけではなく、長期的視点で仕組み化を進める
外注コストが自分の時給より高く見えても、長期的に考えると自分の時間を高付加価値の仕事に充てられるメリットは非常に大きいです。 - 経営者がリスクを取るのは、より大きなリターンや成長の可能性があるから
投資したお金と時間が、将来的に大きく返ってくる可能性に賭ける姿勢こそが、経営者のマインドセットとして大切な要素です。 - 「経営者は最後にお金をもらう」という前提を受け入れつつ、潰れない範囲で少しずつ前進する
リスクを恐れすぎて何もせずにいると、いつまでも同じ場所に留まってしまいます。小さな一歩からでも行動を起こし、外注の経験を積みましょう。 - 子育てと本業とのバランスを大切にしながら、持続可能な事業を目指す
体を壊したり、子供との大切な時間を失ったりしては元も子もありません。無理をせず、自分の人生全体を見渡す余裕を持ちながら、仕組み化を意識していきたいですね。
私自身も、まだまだ模索中ではありますが、少しずつ外注を取り入れ、自分が本当に力を入れるべき仕事にエネルギーを注ぎたいと考えています。
その先にあるのは、より充実した副業ライフと、子供や家族との豊かな時間、そして本業も副業もバランスよく成長させる未来。
もし同じように「副業を伸ばしたいけれど、なかなかリソースが足りない」「家族との時間もちゃんと確保したい」という悩みを抱えている方がいらっしゃれば、ぜひ一緒に“未来への投資”として外注化や仕組み化を検討してみませんか?
リスクを恐れすぎず、でも堅実に。少しずつ一歩を踏み出すことで、きっと何かが変わりはじめるはずです。
「じゃあ具体的に何をすればいいの?」と思った方へ、まずは今日からできる小さな一歩を提案します:)
- 1日1時間、外注に任せても問題ない作業を紙に書き出してみましょう。
- もしくは、今週1週間だけ、新しいAIツールを1つ試して、自動化や効率化ができそうな作業を見つけてみましょう。
最初は小さな行動でも、積み重ねると必ず大きな成果になりますよ。
私と一緒に頑張りましょう!