休んでも寝ても疲れが取れない。ダラダラしているけど休めてない。焦っているのに行動できない。
なんのために自分は仕事しているんだろう?
前までは楽しかったのに、今は楽しいと感じない。。。
え?僕のことかも。って思った方、もしかしたら男性更年期かも。
この記事では、男性更年期障害のチェックポイントを紹介し、基本的な説明、原因、改善方法を解説します。
アロマセラピスト/香りソムリエ
neco
ねこ
KumaBase合同会社代表。 美容専門学校卒業後、アロママッサージの専門学校を卒業。現在は、アロマセラピストとして暮らしに香りを取り入れるアドバイスやウッドウィック(木芯)のアロマキャンドルを販売する。 KumaBase合同会社代表、350人規模のIT企業ではマネジメント職や幹部候補として働きつつ、社員がストレスなく働くストフリワークを進める。
男性更年期とは
“男性更年期”とは、加齢やストレスによってテストステロンなどが著しく減ってそれに伴う身体的症状が出てしまった状態。医学的にはLOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)と呼ばれる。
男性更年期障害になる原因
男性の更年期障害の診断や治療は医学の世界でもまだ新しい領域のため、まだはっきり原因がわかっていません。
また個人差があるため、一概に言えないのが現状。
一般的に言われているポイント
その中でも一般的に言われているポイントはこちら。
- 年齢が上がるにつれて体に出てくる変化やストレスが男性更年期障害の要因
- 年齢が上がるにつれ「テストステロン」が減少することによる影響が大きい
- テストステロンの減少のスピードが速いと更年期障害になりやすいと言われている
- テストステロンの値が低くても症状が出ない人もいる。個人差あり。
テストステロンとは
テストステロン。またの名を男性ホルモン。活力や行動力の源。
男性だけではなく、女性にもテストステロンがあり、骨格や筋肉量、体毛など男らしい身体を作るほか、生殖機能の向上、そして肉体面・精神面の健康にも関与するなど、そのはたらきは多岐にわたります。
テストステロンが低いとおこる特徴的な症状
気持ちが沈む、やる気が出ない、よく眠れない、頭が痛い、疲れやすいなど、テストステロンが減ることで心身に多くの不調が表れます。
テストステロンは40代ー50代男性がピークで低い
日経新聞の記事によると帝京大学で行われた調査では、60代以上よりも40~50代男性のテストステロン値が低い傾向があったそうです。30代から徐々に減少して、40代から一気に下がるのが特徴。
40代以上の2割はテストステロンが低いと言われています。
また最近では若者にもテストステロンの現象が見られていて、20年前より平均値が25%低下しているそうです、。
医学的テストステロンのチェック方法
最近では血液検査の際に測ってくれたり、専門科もあるので、気になる人は病院に行ってチェックしてみてください。
男性更年期?テストステロンが低い人の特徴チェック
とは言え、忙しいから病院に行く時間ないよ・・・もっと手軽にチェックできない?
そう思う方向けにテストステロンが低い男性に見られる特徴をチェックリストにしてみました:)
当てはまる項目が多い人はテストステロンが減少しているかも。要注意です!
✔️ 今までできていたことが急にできなくなった。
✔️ 今まで楽しかったことが急に楽しくなくなった。
✔️ 行動することが億劫だ
✔️ 休んでも寝ても疲れが取れない。寝ると腰が痛い、頭が痛いなど寝疲れする。
✔️ 最近お腹周りの脂肪が増えた。体脂肪率が20%以上ある
✔️ 大豆・豆類が大好きで毎日たくさん摂取する
✔️ なんで自分は仕事をしているんだろう・・・と虚無感に襲われる
✔️ ダラダラしているけど休めてない。焦っているのに行動できない。
✔️ なんとかしないと!焦るがと思うがやる気がでない
✔️ ちょっと運動したり階段を上り下りするだけで息切れする
✔️ 最近、無感情で感動や喜びがない
✔️ 悲しくてイライラすることが増えた
✔️ 原因不明のメンタルの落ち込みがある
✔️ 最近身長が縮んだ
✔️ ご飯食べると19時とかでも眠くなっちゃう。そして深夜に起きちゃう。
やらないで!テストステロンが減る行動
ということで、テストステロンが下がることが男性更年期の大きな要因になっていることは先述の通りですよね。
逆にテストステロンを減る行動をしなければ男性更年期障害になる確率が下がるかも、ということでテストステロンが下がる行動のポイントをまとめました。
まず前提として、テストステロンの低下を防ぐ1つにダイエットが有効とされています。
特に男性は体脂肪率が20%を超えてくる場合は、テストステロンが低下します。そのため肥満体質の人はまずはダイエットに目を向けてみてはいかがでしょうか。
ただし、ダイエット方法を間違えると逆にテストステロンが下がってしまう可能性があるので要注意です。
①過度なカロリー制限・低脂肪食
- カロリー制限をするとテストステロンは減少する。カロリーを減らし過ぎると生存するために必要な最低限の行動だけするため。
- カロリー制限は20%前後(TDEEを参考)
- その際はタンパク質を積極的に摂る。(体重1kgあたり、タンパク質1.5gが目安)
- お惣菜や揚げ物などの油はNG
- お魚や飽和脂肪酸などを積極的に摂る
②間食をしすぎる
- インシュリンが高いとテストステロンが減る
- 食べる時と食べない時のメリハリつける リーンゲンインダイエット
③睡眠の質を下げる
- 寝ている際にテストステロンが分泌されるため、睡眠の質を高めることは有効
テストステロン低下防止にはアロマセラピーが有効
テストステロン低下防止にはアロマセラピーが有効な理由
病院での治療は月に1-2回継続的に通院する必要があるため、なかなかハードルが高い。。。
もっと手軽に症状を改善するための1つの選択肢として、アロマセラピーはいかがでしょうか?
アロマセラピーで用いる精油は直接脳や神経へ作用するため、一定のホルモン作用が期待できます。
ただしアロマセラピーはあくまで補助的扱いであり医療行為ではないため、症状が深刻な場合は通院することをお勧めします。
HRT療法において、わが国で認められているものは唯一注射薬となるので2 ~4週間に一度、外来にて筋肉注射を行っているのが現状である。ただし、ホルモン補充療法での遊離テストステロン値の推移を経時的に測定すると、注射実施1、2、3週間後でのホルモンレベルは大きく変動し、十分安定した遊離テストステロン値を維持しているとは言い難いのが現状である。
鳥居泌尿器科・内科 男性更年期とアロマセラピー
さて男性更年期障害におけるアロマセラピーをはじめとする補完代替医療分野における治療は、まず男性ホルモン低下の改善に関しては、精油は間脳下垂体系に作用、自律神経系に作用、または直接的なホルモン作用が期待できる。
しかしアロマセラピーにおける治療の最終目標は自覚症状、つまりはAMS問診表の改善を第一と考える方法がよいと考える。つまりはAMS問診表の症状を総合的に、もしくは個別に、もしくは身体的、精神的、性的に評価し治療することが勧められる。
テストステロン減少の症状に効果がある精油
テストステロンの分泌量がUP
長崎大学大学院+日本アロマ環境協会の調査によると、精油の嗅覚刺激によりテストステロンの分泌量が増加したそうです。
特に影響が大きかったのが下記3つの精油
- ジャスミン(アブソリュート)
- ローマンカモミール精油
- クラリセージ
【対象】
日本アロマ環境協会
40歳代の女性15名(月経周期21日~37日)
【精油】
10種類<イランイラン、クラリセージ、ジャスミン(アブソリュート)、スイートオレンジ、ゼラニウム、ネロリ、フランキンセンス、ラベンダー、ローズオットー、ローマンカモミール>
【測定方法】
「溶媒で希釈した精油」または、「溶媒のみ」と空気を混合した気体を、それぞれ20分間吸入し、吸入の前後で唾液を採取
【評価項目】
唾液中のテストステロン(男性ホルモン)濃度
【研究結果】
10種類の精油のうち、ジャスミン(アブソリュート)精油、ローマンカモミール精油、クラリセージ
精油吸入後の唾液中のテストステロン濃度が有意に上昇しました。
テストステロン減少による症状に効く精油
鳥居泌尿器科・内科の男性更年期とアロマセラピーの研究では、テストステロン減少による様々な身体的自覚症状に効く精油は下記の通りです。
- 総合的に調子が悪い
- 精油:フイランキンセンス 効果:免疫機能活性作用
- 関節炎部分の痛み
- 精油:カモミールR 効果:鎮痙作用
- ひどい発汗
- 精油:マジョラムスィート 効果:自律神経調整作用
- 睡眠の悩み
- 精油:ビターオレンジ 効果:催眠作用
- よく眠くなる、しばしば目を覚す
- 精油:レモン 効果:鎮静作用
- イライラする
- 精油:サイプレス 効果:鎮静作用(特に怒りに効果的)
- 神経質になった
- 精油:ビターオレンジ 鎮静作用(安心感を与える)
- 不安感(パニック状態)
- 精油:ローズオットー 効果:鎮静作用(パニック発作に良い)
- 体の疲労や行動力の減退
- 精油:プチグレン 効果:抗うつ(神経系のバランス回復)
- 筋力低下
- 精油:パチュリ 効果:加温・活性・強壮作用
- 憂鬱な気持ち
- 精油:ネロリ 効果:抗うつ・神経強壮作用
- 「絶頂期は過ぎた」と感じる
- 精油:ベルガモット 効果:鎮静作用
- 力尽きた・どん底にいる感じる
- 精油:バレリアン 効果:鎮静催眠作用(極度の感情的な疲労に)
- ひげの伸びが遅くなった
- 精油:ローズオットー 効果:全身の強壮作用
- 性欲の低下
- 精油:イランイラン 効果:催淫作用
いかがだったでしょうか?
テストステロン減少による各種症状はとても精神的に辛いものだと思います。
その気持ちを改善する1つの方法としてもアロマセラピーはとても有効的です。
生活に香りを取り入れ、ストレスの少ない暮らしを送ってもらえればと思います。